「話があり、本日訪問させていただきました。話というのは、兄貴の事です。
先日、兄貴は龍王を辞める、と言いました。
その事も含め、すみませんでした・・・
俺は兄貴の代わりでここへ来ていました。
兄貴は・・・もうここへは来れるような状態じゃなくなったんです・・・」
「唯月。例の話か?それともヤクザか?」
「例の方です…。俺ら一家、殺し屋なんですよ...」
すると、案の定、皆顔を青ざめてる。
殺し屋なんて...いいイメージを持たないからな...。
「てめぇら!!璃瑶が今までどんな思いを抱えてここに居たと思ってんだ?!あ゛?!
...........璃瑶の本家は確かに殺し屋だ。
それでも、アイツはお前らを見捨てたことがあったか?!
無かっただろう?どうしてか、わかるか?
お前らは璃瑶にとって大切な仲間なんだよ!!
だから、常に対等の立場に居ようとしてたんじゃねぇのかよ!
.....違うか?」
「「「...........」」」
そう、兄貴はただ、ここを守りたかった。
大切な仲間と共にこの大切な場所を守りたかったんだ。
今までずっと、自らが傷ついても仲間が大切だから、守り抜いてた...。
