昔から兄貴は他人思いだった。 悲しそうに微笑む兄貴をこれ以上見たくない思いと裏腹にどうすればいいかわからず、さまよっていた所、兄貴に言われた昨日の言葉が頭から離れられない・・・。 『俺は龍王をやめる。このままじゃ、行けないのは分かってるんだ ・・・だから、唯月。頼む』