花言葉が人をつなぐ

山道を歩いていると、鮮やかな水色のネモフィラの花畑を二人は見つけた。

「きれい」

ヴァイオレットは頰を赤く染め、花畑の中へ入っていく。ルートヴィッヒもヴァイオレットの隣に座った。

「ネモフィラの花言葉は、どこでも成功、可憐、あなたを許す」

「素敵ね」

二人は楽しく話し、花かんむりや指輪を作る。楽しい時間が流れていく。

その時、ルートヴィッヒが顔を赤くしながら言ったのだ。

「愛している」

ヴァイオレットは、時が止まったかのような感覚を覚えた。

告白をされたヴァイオレットは、まだ「愛している」と誰かに言ったことはない。しかし、その言葉を口にすることはとても緊張することはもう大人なのだからわかる。

ヴァイオレットは、ミモザの話に耳と心を傾ける。



おしゃれでかわいいものに目がないミモザとは正反対に、マーガレットはおしゃれに興味はなく男性のような性格の人物だそうだ。

マーガレットとは、学生の頃からの友達らしい。ミモザや周りの友達に恋人ができても、「恋なんて興味がない」と笑っていたそうだ。