ディモルフォセカの涙

 誰が見ていようと、何を思っていようと、そんなことはもうどうでもいい。

 もっともっと深く、あなたと繋がりたい。

 抱きしめ合う、二人----


「愛してるわ、ユウ」


『……のイブは、一緒に過ごそう』

 
 最後のイブは……

 ----あなたは、嘘つきね


 そして、クリスマス当日----私達はお互いに目一杯のお洒落をする。

 実花さんの髪を私が巻いてあげる代わりに、実花さんは私にメイクをしてくれた。

 いつもはつけないだろう淡いブルー色のアイシャドー、重い暗髪を私は後ろ手に一つに縛るとストレートロングのウィッグを被る。

 そして二人は、街へと繰り出した。

 そう私は、コートの下に実花さんからプレゼントされた、あのワンピースを着ている。

 実花さんはとてもよく似合うと褒めてくれた。

 このワンピースのお返しのプレゼントは、ちゃんと用意してある。


「ちょっと待って忘れもの」----そう言って私は部屋に戻ると、今夜、実花さんに渡しそびれない様にプレゼントを見える場所に置く。

 そう、サンタさんになった気分。

 帰ったら真っ先に、実花さんに渡そう、喜んでくれるかな。

 昨日とは違って、今朝もどこか元気のない実花さん、実花さんが笑ってくれたらいいなぁ。