ディモルフォセカの涙

 クリスマスプレゼントを子供達に手渡しした後、「最後の最後まで付き合わされたよ、まったく」----そう言って、太田さんは帰って行った。

 私達は取り合えず片づけは明日にして、皆でお疲れ様会と銘打った飲み会へとなだれ込む。

 そうここは、実花さん行きつけのBAR----エレガントの空間に白髪の店主。


「お嬢、いつもの部屋空いてるよ」と通された部屋は、あのピンク色で溢れる部屋、私の苦手とする部屋で会は開かれる。

 今ここに居るのは、実花さんとワークショップを手伝ってくださった先生方が二人、その中の一人は以前実花さんと同じ音楽学校に通っていた。


「ユイ先生は、ミカさんの教室で先生を?」

「いえっ……」

「ユイ先生は、まだ見習いだよ」

「そうなんだぁ、音楽は専攻は何を?」

「えっ……」

「ユイ先生は、ギター」

「ああ、クラシックギターね」

「はい、まあ……」


 まさか、エレキギターをガンガン弾いてますとはとても言えない。

 音楽学校へ通う=たぶんきっと、彼女はお嬢様なんだろうな~。着ている洋服も清楚なデザインできっと高価な物なんだろう。


「ユイ先生の話はその辺で、始めるよ
 
 お疲れさまでした~

 皆さま本日はありがとうございました

 今年も大成功、無事に終えました」