ある日の朝のこと、サナは慌てていた。オレが目を覚ますくらいに。ぼさぼさの寝ぐせをくしでとかしながら何やらブツブツ言っている。ついつい目が合うと、八つ当たりが飛んできた。

「もう、アイルが気持ちよさそうに寝ているから、つられて二度寝したじゃない」

理不尽な事を言う。慌てるサナは、いつもなら綺麗に整頓して家を出るのに、この日にかぎり、脱いだ服は散乱していた。触ると怒るだろうと思い、触らないでいようと思ったが、懐かしい服が目についた、

初めて会った日に着ていた、フードつきパーカー。