騒がしい一日も幕を閉じた。飲み過ぎて気持ち悪い。店内の片づけを手早く済ませると、店内を後にした。エレベーターのスイッチの下降ボタンを押して一階のボタンを押して下におりる。

エレベーターの扉が開く。外はすっかり夜が明けていて、夜行性の天敵であるお日様がおはようと今にも言い出しそうにのぞかせ始めている。スマホを取り出し時間の確認をする。六時前。なるほどねっと明るさに納得した。
ただ一つを除いて。

お店の入り口のすぐ横に、彼女はお腹を抱え、うずくまっていた。フードつきパーカーとスカート。華奢な身体。トラブルの予感しかしない。