『月川陽大です。…まぁ分かんない事あったら俺に聞いてくれれば大体は答えられると思うから、遠慮なく言って』
「りょ、了解です」
ハキハキと淡々に話す陽大さんに圧倒されていると傍にいた店長がぽん、と陽大さんの肩を叩いた。
「よーし。じゃあ陽大、明日から頼むよ〜」
『はい』
「葵ちゃん緊張しなくていいからね?陽大は一見何考えてるか分からないコワモテだけど、中身はちょーイイ奴だからさ!」
「は、はぁ…」
今のところそうは見えないけどな。
『ちょ、店長余計なこと言わないでくださいよ!俺目つき悪いの結構気にしてんのに…』
「…え」
少しだけ目にかかった前髪の毛先を摘んで、恥ずかしそうに俯いた陽大さんに思わず声が出た。
ちょっと可愛い、とか思ったりして。
