あんたなんて大っ嫌い!!

それから、それからただ星空と花を見ていた。













星空が光った。
そして私は口を開いた。

















「棗、本当にありがとう。私のことをこんなにも見てくれて守ってくれたのは棗だけ。素直になれない私も、可愛いくない私も棗は好きだと言ってくれた。だからもう大丈夫、棗はお空に行かないといけない。お星様のところに行って」















私はそう言っていた。














「うん、風ちゃん。僕も風ちゃんと出会えて幸せだったよ。風ちゃんの婿さんになれないのはすっごく悲しいけど、だけど風ちゃん、風ちゃんも新しい恋をしてね。僕なんて忘れても良いから。だけど僕が君に恋をしていたことは忘れないで」














と言葉を残し、棗は空気と一体化するように消えていった。