泣き叫ぶ芽衣、戸惑うお姉ちゃん、芽衣をさする私、注射を用意する桜。

芽衣が針を見ないように頭をこっちにむけて涙を拭いてあげる。

「ごめ…ん…ね、痛いね。」
「桜っ...ありがとう...」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんぼぎゃぁああああああああぁぁぁ...んぁぁぁぁぁぁぁぁぁあんぶぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぶぉぉぉぁぁぁぁぁあ」

この世の終わりのように泣き叫ぶ芽衣は、私も針を刺されているかのように響いた。

「はい、おーしまーい。頑張ったね!!芽衣」
「うわああああああああああああああああああああぁぁぁああん!!」
「んじゃあ、いつものお薬出すから飲んでね」
「うわあああああああああああああああああああああああああああん!!」

泣きすぎて吐きそうになっちゃってる芽衣。
今日は頑張ったね。
痛いことするお姉ちゃんでも芽衣のこと大好きだよ。
...早く良くなってね。