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「おい!何してんだよ!!!

はやく!そっちの手貸せ!!」

私は誰かに手を掴まれていた。


警だった。


昨日私を死なせなかった人。



なんで?なんで警は、

私を助けようとするの?

私ははやく死にたいのに。

楽になりたいのに



「離して!!」


「離さねぇよ!!!

いいからはやくそっちの手伸ばせって!!」


私は仕方なく手を伸ばした。



引き上げられて、抱きしめられた。


強く、強く


「はな、して、、」


「離さねぇ。」


「離して!!私は死ぬの!楽になるの!!

私を助けたいなら、死なせてよ!!

私は死んだ方が幸せなの!!!

離して!!!」


そう叫んだら涙がでた

なんでかは分からないけど、

涙が溢れて、止めようとしても

とまらなかった。


警はずっと強く抱きしめたまま

離してくれなかった。






【警side】


「私は死んだ方が幸せなの!!!」

そう叫んだ乃茜の顔がよみがえる


「苦しそうな顔してそんな事言うなよ、、」

すやすやと寝ている乃茜の前髪をなでて

俺はその場を後にした。



「警!乃茜は?!」


春夜が慌てて俺に聞いてきた。

今は幹部のやつは春夜と俺しかここにはいない。


「今寝てる。」


「そっかぁー、よかったぁ。

あ、じゃあちょっとみてこよっかな」


ほっとした顔で乃茜の寝てる部屋のドアを

開けようとした春夜を俺は止めた。


「え、警なに?」


「いや、別に」



俺は、何してんだ?

なんで止めたんだ?

あの可愛い乃茜の寝顔を他のやつに

見られたくなかったんだ。


「はぁ。まぁ、起きてからでいっか!」


春夜が諦めたようでほっとした。


ほっとした、、?

見られたくなかった、、?


この気持ちはなんなんだ

なんか胸が苦しい

病気かもな


零が戻ってきたら聞いてみよう。