「おーーーい?」


赤髪の春夜の声でぼーっと

してたことに気づいた。

えー、私、人に殺されるの?

だったら自殺の方がよかったなー。

殺されたくない


だって、暴走族って簡単に人殺しそうじゃん

怖いじゃん



「、、、いで」



「へ?」



「殺さないで!!」



何となく叫んでしまった。

怖くて目を閉じると誰かがふいた音がした。


「ぶはっ、殺さないで!って、殺さねぇよ!

あはは!どんな妄想してんだよ

あーー、はらいてぇ、」


でた赤髪。わらうことないじゃん!


「妄想じゃない!想像だもん!」


「え、何が違うの」


真顔で返された。これは予想外。

違い?知るわけない。



「そんなの知らない!自分で調べろ、チビ!」



「チビだとぉぉ?!俺はチビじゃねぇ!!

周りの奴らがでけぇんだよ!!」


小学生のような返し。

思わず笑ってしまった。

そうしたらみんなが驚いた顔で見てきた。


「な、なに?」


「おまえ、笑うんだな」


「は?」


「警、それ失礼

ごめんね、乃茜ちゃん」


零さんが優しく謝ってくれた。


ん?なんで私の名前知ってるの?

聞こうと思ったら警にさえぎられて

明日迎えにくるとか言われた。


迎え?いや、いらないんですけど。


迎え来る前に病院を出よう。

そして、またあの場所へ行こう。

はやく楽になるために。