「お母さん、わたし、無理だよ、アイルいいやつだもん。わたし、アイルを好きになっちゃった。やっぱり親子って好み、にるのかなぁ」

サナはあの日、お腹が空いてるわけじゃなかった。

お腹に刃物を隠し持っていたのだろう。

不自然な動き。

「サナ、オレはアイルだよ。もう本名なんて忘れた、どうしようもないくらいアイルだよ」

毎日の報告はオレを憎むため。

オレの懺悔みたいなもんだな。