サナが珍しくオレに身体をひっつける。座っているオレに寄り添う。シャンプーの甘い香りがする。

ついキスしたくなる。

でもしない。

多分、キスをしようとしても、サナは受け入れるだろう。

人の感情には敏感なのだ。鈍感なんて生き物はいない。気づかないふりしてるだけだ。

責任なんて、とれるかよ。