今夜、キミを独り占め。




「いらっしゃいませ!」


普段は人見知りを発動する真由だったけれど、接客は笑顔で行なっていた。

とはいえ緊張しているようで、よく見ると指先が震えている。


頑張っているのだろう、私もできるだけサポートしたいと思ったのだけれど。


「もしかして、君が高嶺の花か!?」
「……へ」

新たにやってきたお客さんふたり。
見た感じチャラそうな男子だった。

どちらもピアスをあけており、制服も着崩している。


確か同じ学年だったはずだ。


そんな男子たちは真由を見て興奮気味。

一方真由はサーっと血の気が引いたような、顔色が悪くなっている。