今夜、キミを独り占め。







これ以上二年の教室をまわるのは危険と判断した私は、真由と一緒に劇を観ることになった。

場所は体育館で暗いため、光原先輩にバレることはないだろうと思ったからだ。


「真由、あのー」
「……うん」

「怒ってる、よね?」
「ううん、怒ってない…」


けれどあの教室を後にしてから、ずっと暗い表情の真由。

落ち込んでいるような、拗ねているような。


「じゃあ怖かった?」
「……うん、先輩は慣れてなくて…」

確か真由は光原先輩が“怖い”と言ってたな。
だから余計に怖いと思ったのかもしれない。