「すみません、この後用事があるので失礼します。真由、行こう」 これはもう話が通じないと思い、諦めてその場を去ろうとした。 「あ、ま、待って…華蓮ちゃん」 ずっと俯いていた真由は私に呼ばれ、慌てた様子で立ち上がった。 「ごめんね真由」 「う、ううん、大丈夫…!」 人見知りな真由のことだ、気まずかったのだろう。 ようやくこの場を去れることに、安心した様子だった。 「笹野さ…」 「失礼します」 光原先輩の言葉を制し、私は真由を連れてそこの教室を後にした。