『今度はいつ会おうか』
『ここで君との関わりを終わらせたくないよ』
真っ直ぐな瞳に吸い込まれそうになって。
思わず手を伸ばしたくなって。
けれど一度触れてしまえば、これまで築いてきた自分が崩れてしまうような気がした私は謝って逃げ出したのだ。
それならというもの、光原先輩と会わないよう細心の注意を払い。
なんとか文化祭の日まで来ることができたのだ。
ただし文化祭とは先輩との遭遇率が高い日となるため、より一層気をつけなければならないのだ。
「じゃあ私の行きたいところに行ってもいい?」
キラキラと目を輝かせ、私にお願いする真由はかわいい以外の何者でもない。
この上目遣い、私が男子だとしたらイチコロだろう。