「最近の華蓮ちゃん、様子が変だよ?」
「そ、そんなことは…」


いや、真由がそう言うのも頷ける。

廊下を歩いている時に周りを気にしてしまうのもまた事実で。


「今日せっかく文化祭なのに」


ムーっと少し怒った様子の真由。

そんな姿が逆にかわいくて頭を撫でたくなるけれど、ここは我慢である。


「ごめんね…」

なんて言いながらも、また癖で周りを気にしてしまう。


こうなってしまうのも仕方がない。
だって私は光原先輩との接触を避けたいのだから。


今でもすぐに思い出せる、屋上での出来事。