その中で彼は秘密にしてくれると言ってくれたから。
思い切って彼にぎゅっと抱きついた。
けれど彼は何も言わずに受け入れてくれて。
心地いいと素直に思った。
「親に迷惑かけないよう我慢してるんだね。
それってすごく偉いことだよ」
なんて、優しい言葉すらかけてくれる。
けれど私は、恐らくこれからも寂しさを消すことはできないだろう。
もしこのまま大学生になってもこんな風に寂しがっていたらどうするのだ。
私が大人になれる日が来るのだろうか。
「甘える相手がいないなら、俺がその存在になってあげる」
「……へ」
将来にすら不安を抱いていると、また光原先輩が良からぬことを口にした。



