「隠すの得意なんだ?」
「隠す…」
「“自分”を隠すの」
「……っ」
目を細めて私を見る光原先輩は、すべてお見通しのようだ。
まさか関わりのなかった相手に、昨日のことがきっかけでばれてしまうだなんて。
「別に光原先輩には関係ないことで…」
「本当は寂しがり屋なんだね」
「っ、だからなんですか」
「んー?寂しいなら俺に甘えていいよって君に言いたくて」
「……はい?」
思わず目を見張る。
すぐには理解できない彼の言葉。
目を丸くしていると、光原先輩は私に一歩、もう一歩と近づいてきて。
すぐそばまでやってきた光原先輩は背が高く、180はあるかもしれない。
私も女子の中で背が高いほうだが、それでも10センチ以上の差は余裕であった。
そのため見上げなければならない。



