今夜、キミを独り占め。




「そうです。
昨日、とても迷惑かけたので」


「そんなことないけどな。俺もサボれたし…」

「それでさー!」
「あははっ!」


せっかくいい感じにまで持って行けたというのに、近くで女子ふたりの声が聞こえてきて。

一気に逃げ出したくなってしまった。


だって側から見れば、人気者の先輩に話しかけてる後輩だと思われるだろう。

下心があると思われてもおかしくない。
けれど変な噂が流れるのだけは避けたかった。


「……場所、移動しようか」
「えっ…」

「ここじゃ話しにくいだろうし。屋上にでも行こうか。放課後なら誰も使ってないよね」


相変わらずにこっと優しい笑みを浮かべているけれど。

やっぱり機械的な笑顔に見えてしまう。