昨日はフラフラだったけれど、今日は本当に元気。
体も軽いし、昨日とは比べものにならない。
けれど保健室に行く、ということに対しては気が重く、自然と遅くなる足。
もし光原先輩がいなかったら?
私にはもう彼の教室に行くという選択肢しか無くなってしまう。
「……嫌だな」
なんて呟くけれど、こうなってしまったのは全部自分のせいだ。
昨日の自分を恨みつつも本館へと着き、帰る生徒たちの流れに逆らって保健室へ足を進めた。
保健室は靴箱からだいぶ離れた奥のほうにあるため、人通りが少なく。
スムーズに保健室に着くことができた。



