「光原、今日も昼休みだけだと言っていたのに中々出てこねぇからカーテン開けて起こそうとしたんだ。
そしたら“静かに”ってされて、見たら君が光原に抱きついてた」
「……え」
少し言いにくそうにしている金城先生が嘘を言っているようには見えない。
だとしたら私は本当に光原先輩に抱きついていた……?
それって───
「……っ」
恥ずかしさのあまり、ぶわっと顔が熱くなる。
どうしよう穴があったら入りたいくらいだ。
「それでも最初は俺も帰れって言った。でも光原が君から離れようとしたら、『ひとりにしないで』って涙声で……そんなの見たら、俺も良心が働いたっていうの?」
固まってしまう私に対し、金城先生は寝ている間にあった出来事を話してくれた。



