「はぁ…寂しいな」


ひとりは嫌だ。

小学校の高学年からひとりの時間が過ぎていく一方である。


特に苦しいのは長期休みの期間だ。



ついこの間まで夏休みだったけれど、寂しくてたまらなかった。


もちろん友達はいるため、何度か遊んだり泊まりにも行ったことがある。

文化祭準備もあったため、学校にも何度か行っていた。


ただ友達の中で私は“お姉さん的存在”らしくて。

だから余計に本音なんか吐けないし、自分を偽る他なくなってしまう。


どうせならバイトか部活をしておけば良かった。


けれど中学の頃に入っていたバトミントン部は問題が多く、あまりいい思い出がないため入部する気にならない。


バイトをしようとすれば、『お金の心配はいらないから、自由な時間を使って好きなことをしなさい』と両親に言われるためできない。

本当に人生とはうまくいかない。