せめて誰かに甘えたい。
寂しさを埋めてくれる存在が欲しい。
そう思っているくせに、中々素直になれない。
それもそのはず容姿がまったく幼い感じではなく、かわいいという言葉からは程遠い人間である私。
むしろ何でもできそうなしっかり者だとよく勘違いされる。
外に出かけると必ず実年齢より高く見られ、まだ高校一年になったばかりだというのに、高校三年や大学生と間違えられることがほとんどだ。
いつも誤解を解くけれど、『全然見えない』とか『綺麗で大人びている』だとか。
嬉しいような嬉しくないような、なんとも複雑な気持ちになるのだ。
きっと私がクッションをぎゅっと抱いている寂しがり屋だとは誰も思わないだろう。