「本当だ華蓮、しんどそうだね」
「……っ」


真由の声が聞こえていたのだろう。

たまたま近くにいた女友達の沙良(さら)が私の元へとやってきた。



基本は真由と行動しているけれど、クラス全員仲が良いため親しい友達は多いほうである。

その中でも特に沙良とはたくさん話す仲であった。


沙良はダークショコラ色の髪をしたショートカットで、部活女子である。

バスケ部に所属し、外練もあるためか肌は少し焼けていた。


本人曰く日焼け止めを塗っているけれど、練習開始一時間もすれば効果はなくなるらしい。


「ぜ、全然大丈夫…!
実は夜更かししちゃってさ」


仲が良い、と言っているくせに本当の自分は晒け出せない私。