今夜、キミを独り占め。




「はあ……ったくお前はいつも俺を利用するんだな」


それだけ言い残して本当に保健室を後にしてしまう金城先生。

そして取り残された私たちは、突然の沈黙に気まずくなる。


どうしよう。

避けていたのは私のほうなのだから、なおさら話しかけにくい。


「じゃあ座ろうか。
あっ、それとも押し倒されたい?」

「……っ、帰りたいです」
「んー、でもそんな表情で言われてもなぁ」


そう言って私の頬に触れる光原先輩。
反射的にビクッと肩が跳ねてしまう。


触れられた部分がくすぐったい。

それからどうしてだろう、光原先輩を見つめ返せないのは。