今夜、キミを独り占め。




「もう俺たちは堂々と付き合っていいんだよ」
「なっ…」

ここまで強引な男が存在するのだろうか。
自分が有名なのを利用して私を逃がさない。


「華蓮ちゃんは好きなの…?
光原先輩のこと」

その質問にギクリとした私は、すぐ返すことができなかった。


本来ならばこの噂を止めるチャンスだったけれど、“好きではない”と言い切れる自信がなかったからだ。


「それ、は…」

「久本さんは何が言いたいのかな。
俺たちは付き合ってるんだよ」

「絶対に遊んでるだけだ、華蓮ちゃんを傷つけないで…!」


珍しく強気の真由は、私の腕をぐいぐい引っ張って光原先輩から離そうとしてくれる。

けれどもちろん男の人に敵うわけがない。