頭がぼーっとする。

体もだるくて、近くにある電柱を通るたびそこにもたれたくなった。


「行かない、と…」

頑張って足を動かし、学校へ向かう。


思った以上に酷かったようで、学校に着いた時には疲れ切っていた。



「華蓮ちゃん、大丈夫…?」


それが表情に出ていたのだろうか。

席についてパッと顔を上げれば、真由が心配そうに私を見つめていた。


「えっ」
「顔色良くないよ?」


真由はすぐ私の変化に気づいてくれる。

嬉しいと思う反面、しっかりしないとって思う自分がいて。


だってみんなの知る私は弱いキャラなんかじゃない。

しっかり者なのだ。
体調管理もできないとおかしい。