今夜、キミを独り占め。




「……ダメだ」


頬が緩んでしまう。
先ほどからニヤニヤが止まらない。

いつのまに自分の中で光原先輩の存在が大きくなったのだろう。


電車近くの公園で待つこと15分。
意外と早く光原先輩から到着の連絡が入った。

駅まで行くとまだ制服姿の光原先輩の姿があった。


「早かったですね」
「まあ学校にいたから」

「えっ、どうしてですか」
「保健室で寝てた。笹野さんにドタキャンされたショックで」


絶対嘘だ。
ショックで寝込むとかありえない。

けれどドタキャンしたのは事実であるため、謝ることにした。