今夜、キミを独り占め。





「一回だけ会ってみなよ!」
「待っ、そんないきなり…」

「お前らなに盛り上がってんだー!」


沙良が大きな声を出していたからだろうか、近くにいたクラスのムードメーカー的存在の男子が会話に割り込んできた。


新庄(しんじょう)、いいところに来たね!
あんたは華蓮のことどう思ってる?」

「沙良!変なこと聞かないで…」

「もっちろんクラスで自慢のできる美人だな!クソ可愛い真由ちゃんと合わせてふたりは目立つ存在だ」


さらには彼自身、真面目に答えてしまう。
私が目立つ存在だなんてありえない。


「クラスで自慢ができるのは真由だから!」

「いやいや、笹野も無視できねぇぞ?
ただ男は近づきにくいだけであって…」


まるで酒に酔った人のように、饒舌な彼はペラペラと話し続ける。

どうやら私は“デキる女”に見えるため、男子は近づきにくいらしい。