今夜、キミを独り占め。




私も真由みたいに素直に甘えられれば、もう少し心が軽く生きられたのかなと思う。

自分で自分を苦しめているのだから余計に。


「華蓮は逆に人に甘えないよね。
いつも自分ひとりでやり切るってイメージある」

「……っ」


沙良の言う通りだ。

見た目からして甘えるようなタイプではないため、なんでもひとりでやり切ろうと頑張ってしまう。


「そんな華蓮も彼氏ができたら甘えるようになるのかね」

「彼氏…」

「まあ華蓮はなんでもひとりでこなしちゃうから、彼氏候補は少なそうね」


沙良め、すぐ傷つくようなことを言う。
とはいえ事実なのだけれど。


「華蓮は恋とか一切興味ないの?」
「うーん、まあ…」

「今度中学時代の同級生、紹介してあげようか?あっ、それいいね!」

「ちょ、話進めないで…」


勝手に沙良ひとり、話を進めてしまう。
彼女の同級生に会おうが恋心が芽生えるわけがない。