「ほら真由、私が焼くから食べていいよ」
「やだ、やるもん」
「さっきから全然食べてないでしょ」
真由からトングを奪った私は、彼女の代わりにお肉を焼くことにした。
「なんか親子みたい、華蓮と真由って」
ジュースを飲みながら私たちを見て笑ったのは沙良。
微笑ましそうに私たちを見ている。
「親子って、親は誰?」
「そりゃもちろん華蓮でしょ」
沙良の返答はわかっていたが、一応聞いてみたけれど。
私が親の役目を果たしているとは思えない。
いや、上辺だけだとそう思われても仕方がないのだろうか。
「真由は甘えたがりだもんねー」
「そ、そんなことない…」
沙良の言葉に対し、否定する真由だったけれど。
確かに心を許した相手には甘えたがりになる彼女。



