「……嫌いです」
「怒らないでよ、少し意地悪しただけ」
「絶対に恋愛感情なんて抱いてないですよね」
「抱いてるよ。
かわいすぎてもっと意地悪したくなる」
そう言って頬をツンツンと突っつかれるけれど、絶対に反応してやらない。
怒ったフリをする。
だってかわいいから意地悪するだなんて、あり得るだろうか。
「そんなに拗ねない。
ほら、おいで」
相変わらず余裕な笑みを浮かべ、腕を広げる彼は自ら抱きしめる気はないようだ。
「…っ、私は絶対好きにならないですからね」
なんて、光原先輩の気持ちを受け入れない体制に入りながらも彼にぎゅっと抱きついた。



