「と、とりあえず上がってください」
「ごめんね突然来て」
「大丈夫です」
光原先輩なりに何か理由があったのだろうと思い、リビングへと招き入れた。
大丈夫、お母さんが帰って来る前までになんとかすればいいのだ。
とりあえずソファに座ってもらい、お茶を出す。
「笹野さんも俺の隣座って」
キッチンからリビングに戻るなりそう言われ、私は大人しく彼の横に座った。
「今日俺、ツイてないんだ」
「えっ?」
「朝は笹野さんに断られるし、お弁当持って来るの忘れるし、帰りには女に絡まれるしで大変」
ブツブツと不満を呟く彼。
私が断ったことを引きずっている様子。



