「あ、えっと…」
けれど明日はまだ学校だし、今日お母さんが遅くなったり外で泊まるという保証はない。
もし帰ってきて、私が泊まりと知ったら。
こんな学校のある日にって疑われる恐れだってある。
「今日は、予定があって」
「別に泊まる必要はないんだよ?」
「…っ」
「ただ君との時間が心地いいから、ふたりで放課後を過ごさないかって意味でも大丈夫」
なんて、また上手いこと言って私を甘く誘う。
「じゃあ…」
つい心が揺らいでしまった私は、隣を歩く光原先輩の顔を見上げたけれど。
その時にふと窓の外の景色が視界に映り、はっと思い出した。
それは朝に観た、今日の夕方から夜にかけて天気が崩れる恐れがあるという天気予報である。
今も外は曇っており、これだといつ雨が降るのかわからない。
そのため外に干した洗濯物を雨が降る前に取り込まなければならないのだ。



