「この子の気持ちも考えてやれよな」
「 嫌がってないので大丈夫です」
「お前なぁ」
なんて金城先生と光原先輩は軽い言い合いを始めてしまう。
とはいえ金城先生は私のことを庇おうとしてくれているのだけれど。
ただじっとふたりの会話を見守っていると、ぱちっと金城先生と目があった。
「君は大丈夫なのか?」
「……へ」
「こいつに懐かれてるみたいだけど。
面倒だぞ懐かれたら」
「俺別に金城先生に懐いた覚えないですけど」
「うるせぇ、懐かれてるだろ俺は」
ふたりって実は兄弟とか、親戚かなんかなのだろうか。
生徒と教師にしては距離が近い気がする。