本当に女の人から誘っているのだろう。
それとも私に色気がなく、欲情しないという可能性もあるが。
後者のほうが確率的にも高いかもしれない。
それでも手を出されないほうが私としてもプラスであるため、気にしないでおこうと思った。
光原先輩にもたれながら時間だけが経ち、だんだんと眠気がやってきた私。
「眠たい?」
そんな私に気づいた光原先輩に声をかけられ、素直に頷くと小さく笑われてしまった。
「かわいいね」
いつもならひとりは寂しいと強く思い、自分のベッドの毛布にくるまる形で眠っているけれど。
今は寂しさがない。