今夜、キミを独り占め。




「ありがとうございます」
「うん、じゃあ今度は俺が風呂入ってくるね」


そう言って立ち上がったと思えば、自分の部屋に向かったのだろうか。

リビングを後にして。
かと思えば数分もしないうちにまた戻ってきた。



「はい、どうぞ」
「えっ…」


そして光原先輩から渡されたのは、両手サイズの小さなクマのぬいぐるみで。


「ごめんね、本当はクッションとかのほうがいいだろうけどこれしかなくて」

「えっと…?」
「ひとりじゃ寂しいかなって」


満面の笑みを浮かべながらそう言われ、少し…いやかなり恥ずかしい気持ちになる。

もしかして光原先輩がお風呂に入っている間、寂しいだろうからってこれを渡された?