「こら、そんなに凝視しない。
恥ずかしいから」

「あっ…すみません」


新鮮な私服姿である光原先輩をじーっと見つめすぎていたのだろう、彼に突っ込まれてしまう。


「そうだ、何か飲む?」
「だ、大丈夫です」

「気を遣わなくていいよ。
とりあえずお茶出すね」


そう言って光原先輩はリビングへと行き、お茶を出してくれた。


コップを受け取った私は、冷えているお茶を喉に通す。

ひんやりとしていて気持ちいい。


「ほら、やっぱり気を遣ってた」

お茶を飲む私を見て、光原先輩は笑っていた。
緊張していることがバレていたらしい。