いい意味で言えば落ち着いていて、高級感のある部屋。 けれど全体的に暗い印象を受けてしまう。 「テレビ、つけてくれても良かったのに」 すると突然、光原先輩の声が聞こえてきたものだから思わずビクッと肩が跳ねてしまった。 顔をあげると、部屋着姿なのだろうか。 黒のジョガーパンツにスウェットTシャツを着ている光原先輩の姿があった。 とはいえ初めて見る私服姿は新鮮で、制服とは違ったかっこよさを感じられる。 落ち着いていて、大人びている。 確かに光原先輩は高校二年に見えない。