今夜、キミを独り占め。




「はい、かわいいこと言うの禁止ね。
絶対だよ?」

「……?」
「もー、伝わってよお願いだから」


そんなこと言われても伝わらないものは伝わらない。

結局光原先輩は私に理解してもらうことを諦め、立ち上がった。


「じゃあ行こうか」
「あっ、はい…」

先を歩く光原先輩を追う形で、私もリビングを後にする。


それからもう一度駅へと向かい、電車に乗った私たち。

30分ほどで光原先輩の最寄り駅に着いた。


「うわぁ…すごい」

確かに光原先輩が言っていただけあって、駅前が私の最寄りと全然雰囲気が違う。


ビルやショッピングモールが並び、尋常じゃないほどの人が行き交っている。