「俺が気にするんだよ」
「女子の家にあがったら欲情するんですか?」
「……結構傷つくこと言うね。
俺、そんなに軽くないよ」
「すみません、冗談です」
私を家に誘っておいて、逆だとためらう光原先輩がおかしくてつい笑ってしまう。
「あのね、俺はこう見えて誠実な人間なんだよ」
「それ自分で言ったらダメなやつですよ」
まあ確かに律儀な人だな、とは思ったけれど。
「あ、俺のこと見下した」
「そんなことないです。早く入ってください」
また新たな一面を知れた気がする。
女遊びが激しいらしいのに、意外と律儀なところ。
少し拗ねたようにムッとしている今の表情だって。



