今夜、キミを独り占め。




ここの地域は好きだ。
みんな優しい人たちばかり。

それなのに息苦しくなるのはきっと、自分のせい。


自分で息苦しい場所にしている。


「でも今は?」
「えっ…」

「今は苦しい?」
「それ、は…」


顔に出ていたのだろうか。
簡単に今の気持ちを見破られてしまう。


「俺は苦しいかな、自分が住んでる地域」

言葉に詰まっていると、光原先輩が自分の話へと転換してくれた。


「光原先輩もですか?」

なんて、思わず同調してしまったけれど。