「周りの目、気にしちゃうんだね」
「気にしますよ」
あまり注目されるのに慣れてない。
特にこんなイケメンと並べば、嫉妬の目も向けられる恐れもあるのだ。
いつもより速いペースで歩き、住宅街へ入る。
「この辺り、静かだね」
周りを見渡しながら口を開く光原先輩。
どうやらこの辺りの空気を気に入ってくれた様子。
「確かに落ち着いていて過ごしやすいです」
治安が良く、近所の人たちは優しい人ばかりだし、私の成長も見守ってくれていた。
ただ成長するにつれて『しっかりした子に育ったね』とか『随分大人びて、綺麗になって!』とかどうしても年齢以上に見られてしまう。
そのせいで昔のように甘えるなどという行為はできなくなっていた。



