今夜、キミを独り占め。




「まあ、普通だと考えられないですね」
「うん、そうだね」

「でも別にどうするかは自分次第なんで」


そんな彼に対して、私はあれこれ言える立場ではない。

私の親も基本、私のことに対してあれこれ言うことはなかった。


悪いことに手を染めない限り、どうするかは自由なのである。


「自分次第、ね…」


意味深に呟く彼。

何か不快なことを言ってしまっただろうかと不安になったけれど。


「実は断るほうが駄々こねられて面倒だからって理由で、誘いに乗ってるんだ。

自分でもわかるくらいクズな理由だなぁ」


なんて言って、小さく笑っているけれど。
何やら少し影がかかったように見えた。


「あの、光原先輩」
「どうしたの?」

「無理、してませんか?」


じっと光原先輩を見つめて聞いてみると、目を見張って固まってしまう彼。

それがどういう反応なのかはわからない。