「話が飛びすぎです」
「そんなことないと思うけどな」
「……どういうことですか」
「ひとりで過ごす夜は寂しいんだよね?」
それは否定できない質問だ。
だって寂しい、事実なのだから。
「寂しい、です…」
「それなら俺と過ごせば結果オーライじゃない?」
「だから、どうしてそこで光原先輩と過ごすことになるんですか」
「君を寂しくさせない自信あるよ。まずはふたりで、そうだなぁ…ご飯作って、一緒に食べようか。
その後は話しながらテレビでも観て、寝る時も同じベッドで寝よう、こうやって」
ゆっくりと私の頭を撫でてくる彼。
その手つきは驚くほど優しい。
「で、でも明日は文化祭があるんで学校も…」
「それなら一度君の家に帰ればいい話だよ」
「……っ」
お母さんは今日、帰ってこない。
だから私が他所で泊まろうと、きっとバレないだろう。



