今夜、キミを独り占め。




「いつまで強がるつもりなの?」
「強がってないです」

「じゃあ俺から離れる?」
「……そのうち離れます」

だめだ、こんなのもう受け入れているのも同然である。


「かわいいね」
「静かにしてください」


なんて言いながらも、ぎゅっと彼のシャツを握る。

シワになるとかそんなこと、私には関係ない。
これぐらいはしてやるぞ、と半ば仕返しのつもりだ。


けれどこのような悪事を働いたからだろうか。

スカートのポケットに入っていたスマホが音を立てた。


シャツを握る手を離し、ポケットからスマホを取り出す。

画面を確認すれば、すぐ絶望感に晒されてしまった。