ここまで来たら中に入ろうと思い、恐る恐る保健室に足を踏み入れる。
中は静かで物音ひとつしない。
一見光原先輩の姿は無いように見えるが、一番奥のベッドにだけカーテンが閉められている。
恐らくそこにいるのだろうと判断した私は、さらに足を進めた。
そしてカーテンを静かに開けると、やっぱり中には光原先輩がいて。
てっきり起きているものだと思っていたけれど、彼は目を閉じて眠りについていた。
「……寝てる」
なんだろう、貴重な寝顔な気がする。
仰向けになって目を閉じている光原先輩の寝顔はとても綺麗だった。
「穏やか…」
眠りにつく姿すらも、穏やかで無駄な感情などなく。
深い眠りについているように思えた。



